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ベースボール白書

野球観戦、野球考察。活字ベースボールを届けます。『WBC 球春のマイアミ』をリリースしました。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

同点ホームランと逆転ホームラン

野球を観て泣いたことが2回ある。最初は中学1年生だった96年。オリックスが地元優勝を決めた試合。1点差で負けている9回裏2アウト、代打D・Jがライトスタンドに放った同点ソロ。2回目は去年のWBC準決勝、吉田正尚が7回裏に放った同点スリーラン。逆転ホーム…

WBC球春のマイアミ取材記

2023年11月7日。デビュー作『WBC 球春のマイアミ』をAmazon Kindleでリリースした。この本を書くために『フィールド・オブ・ドリームス』のケヴィン・コスナーのように各地を駆け回った。誰が来てくれるのか?誰かが現れるのかすらわからない。それでも自分…

二刀流の申し子〜大谷翔平の50-50の凄さ

ドジャースの大谷翔平が本塁打50本、盗塁50個の50-50 (フィフティー・フィフティー)を達成した。日本のプロ野球では聞くことがない珍しい記録だ。そもそもホームランを50本以上打つ打者が現れるのも数年に一度のレアケースであり、盗塁を50以上するのもかな…

イチロー選抜vs高校野球女子選抜〜ビューティフル・ドリーマーたち

草野球から侍ジャパンまで。令和6年は空前絶後の激動だ。ようやく秋らしく涼しい朝を迎えた2024年9月23日(月)。寒さで起きるなんて何ヶ月ぶりだろうか。なか卯の朝ご飯、店内はglobe『DEPARTURES』が流れていた。野球界にとっても今日は新たな旅立ち。 4回…

日本の野球場ランキング〜プロ野球12球団完全制覇

同じルールなのに野球ほどプレーする場所の特徴が違うスポーツはない。野球場こそがベースボール最大のアイデンティティ。2024年8月27日、福岡ドームを訪れてプロ野球の本拠地・準本拠地13の球場をすべて訪れた。その集大成として「ひなたサンマリンスタジア…

Open Your Eyes〜巨人オープン戦

プロ野球のオープン戦に来るのは22年ぶりだ。大学入学の直前、甲子園で観た巨人・阪神戦。高校の同級生で入試に受かった3人、不合格で浪人した2人。カオスな面子だった。桑田真澄と星野伸之の投げ合いで、今岡誠(タイガース)のレフト前ヒットを見て「これ…

WBC後のプロ野球

4月になってもWBCの熱から冷めず、マーチ・マッドネス(狂乱の3月)の延長タイブレーク。この日も朝からドミニカ−プエルトリコ戦を観ていた。日本以外もウォッチすることで侍ジャパンの野球がさらに理解できる。 2023年4月2日(土)、開幕2戦目。春風と野球…

蒼き龍〜髙橋宏斗

雲が仕事をしなくなって久しい。青空は気分を明るくしてくれるが、こうも毎日続くとありがたみが薄れる。人間は贅沢な生きものだ。 2023年7月29日土曜。朝8時から大谷翔平のホームランを観て2017年のWBC中国戦をYouTubeで観てゴロゴロ過ごす。野球中毒の身体…

捕手論〜キャッチャー・イン・ザ・ライ

甲子園で優勝した慶應義塾高校の応援歌は『若き血』。野球というスポーツほど若さを感じさせてくれるものはない。夕暮れ時の東京は明るかった。16時。空は真昼のように青い。夜の帳が下りる気配はない。7月にも巨人-中日戦を観に来ているが、今日の目的は別…

グリーンスタジアム神戸〜八月のカクテル光線

甲子園や大阪ドームと違い、野球ファンしか名前を知らず、オリックスの準本拠地である「グリーンスタジアム神戸」。正式名称は「神戸総合運動公園野球場」 神戸にあるのにアクセスは不便。神戸市営地下鉄の西神・山手線で「総合運動公園駅」を目指す。すでに…

千葉マリンスタジアム〜マリンの風は熱く

千葉マリンスタジアム(ZOZOマリンスタジアム)とは因縁がある。立命館大学の卒業を半年後に控えた2005年、タイガースファンの友人からロッテー阪神の日本シリーズを観に行こうと誘われた。 「巨人以外は草野球」を公言していた自分だったが、青学に通う弟の…

大阪ドーム〜レイジング・ブルース

2023年の夏、宮城大弥を観るために大阪行きを決めた。毎週水曜日に登板するはずなので事前に往復の深夜バスと一塁側の席を予約。 京セラドームは2010年9月25日、ロッテの西岡剛がシーズン200安打を達成した日から13年ぶり。朝から甲子園で2試合を観てドーム…

神宮球場〜終わらざる夏

甲子園では準々決勝が行われ、海の向こうでは大谷翔平が43号グランドスラムを放った2023年8月19日の土曜。相も変わらず東京は殺人的な酷暑に襲われた。お盆を過ぎても秋の気配は来ない。終わらざる夏が続く。 神宮球場に来るのは今年3回目。春の早慶戦、初夏…

ナゴヤドーム〜Dragon Night

そうだ名古屋、行こう。思い立ったのは2日前。秋に出版するWBCの書籍を執筆していたらバンテリンドームに行ってないことに焦った。ナゴヤドームは侍ジャパンにとって重要な地。詳しくは書籍に書くので割愛するが、今回は試合や選手が目的ではなく、あるスポ…

夏のベルーナ、夏の西武ドーム

野球ファンには共通の季語がある。「夏のベルーナ」「夏の西武ドーム」 西武球場に屋根をカポっとかぶせた西武ドームは小籠包の蒸籠(セイロ)のように選手・観客を苦しめる。その噂を確かめたくて2023年8月26日(土)、高田馬場から西武球場前に向かった。…

進撃の巨人たち、さらば熱男

2023年は9月が終わり残暑の秋が始まった。10月1日(日)、侍ジャパンの社会人代表は中国でアジア選手権に挑み、MLBはマイアミ・マーリンズがワイルドカード進出に王手。ジャイアンツの1軍は2年連続Bクラスだが、2軍がイースタンリーグ優勝をかけて西武との最…

ハマスタの風に抱かれて

【拡散ご協力お願いします】デビュー著書『WBC 球春のマイアミ』をAmazon Kindleより出版しました。侍ジャパン誕生から優勝まで全試合、参加国すべての野球文化、日本以外の22試合を取り上げています。世界一詳しいWBC書籍、感謝価格の390円。下記よりご覧く…

福岡ドーム〜博多湾のダイヤモンド

1993年、日本初の開閉式ドームとして誕生し、2013年にはWBCの1次ラウンドの開幕球場となった福岡ドーム。東京ドーム以外でWBCが行われた日本で唯一の球場である。セ・リーグは6球団すべてが本州にあるが、パ・リーグは北海道、そして福岡と日本を縦断する。…