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— YAMATO (@yamatoclimber) 2023年11月9日
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9月になっても日中は夏。夕暮れが訪れてようやく秋がおりてくる。2023年9月10日(日)、ふたりのWBC戦士が戻ってきた。巨人の大勢、そしてロッテの佐々木朗希。
向かったのは海浜幕張。錦糸町で師匠と会い、総武線で西船橋。南船橋まで乗り継ぎ、武蔵野線に乗り換える。アクセスが悪い。冷房の効いていないプラットフォームには人が溢れ、汗が吹き出す。今年、何リットルの汗を野球観戦に使っただろう。今頃、戸田球場では大勢が先発している。調整登板とはいえ、スターターにしたところが粋。見るならリリーフがいい。
いつもは試合開始2時間前にくるが、今日は開場2時間前。試合開始まで4時間ある。2度目のZOZOマリン。パームツリーが南国感を誘う。
まずは腹ごしらえ。球場外でメシを買うのは初めて。多くの屋台が並んでいる。すでにファンが多い。4人組の男は野球に詳しいらしく、東京から千葉に移り住んだらしい。昔は巨人のファンだったが、ロッテに比べると野球がつまらないらしい。言わんとしてることはわかるが。
空海のモツ煮込み。具がたっぷり。味は濃い。「かずちゃんのモツ煮込み」のほうが好きだ。
メロンのカキ氷。ソフトドリンクがないので水分代わりにする。モツ煮込みと合わせた千円。豪華なランチになった。
本を読みながら時間を潰してようやくゲートオープン。今回はクーリッシュゲートから。ロッテは「爽」が好きだが、今回はクーリッシュを帰りに買おう。後ろのおばちゃんは今年、佐々木朗希を観るのが3回目らしい。
快晴。完全な夏。高校野球で暑さが問題になっているが、プロ野球も暑い。
ハワイにいるかのよう。パ・リーグの選手は移動距離も長くタフだ。
上空は6メートルの風。微風。
球場メシを求めて散策。かずちゃんのモツ煮込みのコーナーは大行列だった。
朗希の和牛のり巻きBOX、1000円。佐々木朗希の好きな具材だけを集めたらしいが作り置きの冷房。これはイマイチ。
台湾で飲んで惹かれたマンゴーフローズン。台中に比べて味が薄いが夏のお供にはいい。
試合開始が近づくと地元のダンスチームのパフォーマンス。宮城もウォームアップを始める。沖縄県人らしくマイペース。
山本由伸の遠投のようなパフォーマンスはないが、球が強い気がする。
奥ではついに佐々木朗希が始動。
WBCのなかでは幼く見えたが、オーラが凄い。ロッテの顔は伊達ではない。
復活のマウンド。スーパースターというよりファンから愛されている感じ。
メジャーも含めて色んな投手を見てきたが、これほどスケールを感じさせてくれる投手はいない。野球マンガの主人公のように長い脚を顔近くまで上げる。
初球から159キロ。とにかく速い。
本調子には遠いのに161キロ連発。大谷翔平の100マイルのほうが威力はあるように思うが、体重が乗り切っていない。とにかくポテンシャルの塊。
投球フォームも上半身で投げているように見える。まだまだ伸びる。末恐ろしい21歳。
羽を広げたように見えるフォロースルー。大空へ羽ばたく両翼に見える。誰よりも才能に恵まれながら、中学、高校、プロ野球と球数を制限される。もっと自由に飛びたい、もっと遠くへ羽ばたきたい。未来への大きな可能性を感じさせてくれる。
2回からはフォーク主体に変更。帰って映像を見ると、とんでもなく落ちていた。
これが噂のジャイロフォーク。今の日本で最も金を払う価値があるピッチャーだ。
先月、宮城大弥を見るため京セラに行ったら台風でスライド。諦めていたが、今月、台風のおかげでスライド登板。なんという幸運。想像以上のピッチャー。まさか、ここまで凄いとは思わなかった。生で見られてよかった。
キャッチャーのサインに首を振ることなく、確認したらすぐに投げる。テンポの鬼。見ていて気持ちいい。
コントロールがイマイチだったが、ここぞというときに狙ったコースに投げるコマンドがズバ抜けて凄い。ノースリーからでも三振を奪える。上原浩治クラスの投手になるかもしれない。現段階では佐々木朗希にも引けをとらない。
山本由伸がメジャーに行けばチームを背負うのは宮城大弥。エースは相手のエースと対決し、打線が不振のときも勝利を得なければいけない宿命。「1点とれば勝てる」。そう言われる存在でなければいけない。宮城はすでにその領域に手が届いてるレベル。
苦しくなったらロジンで気持ちを切り替える。このチェンジが凄い。オリックスは守備が良いのでピッチャーを救える。チーム力が投手を後押しし、投手力がチームを推進するさせる。
当然の満員御礼。佐々木朗希も凄いが宮城の投球を見れたのは運がいい。
夜のとばりがおりる屋外球場の魅惑。まだ暑い。春か秋が最高だろう。
オリックスの強さは最強投手陣とバッテリーを組む森友哉。フォローのタイミングも抜群。
それにしても巨人を戦力外になったポランコが4番、石川慎吾が5番とは。巨人の使い方が下手なのか、それともロッテ打線が貧弱なのか。
投高打低の現代で打てる捕手、しかも4番を打てるから強い。佐々木朗希からタイムリーを打ったのも森友哉。来年のプレミア12では正捕手だろう。
宮城大弥、あわや2日連続ノーノーの8回1安打で勝利。29イニング連続無失点。佐々木朗希も化け物だが、宮城も十分に怪物。最後は大谷翔平ばりに「まだまだ声援が足りません」と締めた。