
台北駅にはクリスマスツリーが設営。半袖でも蒸し暑い。この国に冬は来るのだろうかと思う気温。桃園国際空港に着いたのが14時前。そこから切符を買うのに苦労し、ようやくホテルにチェックイン。もう16時過ぎ。急いでホテルを出る。

プレミア12台湾ラウンドのチケットはファミマのファミポートで発券。日本に送られた案内と画面が違って困っていたら、親切な女の子が代わりに発券してくれた。外国の洗礼と人情を同時に受けるスタート。
台湾vs.ドミニカ

台北ドームがある國父紀念館駅までは台北駅から板南(ばんなん)線で13分。新宿から水道橋までと同じ時間。料金は20元(100円)の安さ。

市の中心地にドーム球場ができたことで台湾野球は加速する。今までより多くの観客が集まり、台湾野球のレベルも上がる。

出口の一番目立つところに大谷翔平の看板。台湾から張育成に続くメジャーリーガーは現れるだろうか。

5番出口の目の前にドームがある。西武ドームより近い。
試合は18時半から。到着したのが17時48分。間に合った。

ナイトクラブ感がある台北ドーム。到着したばかりの井端監督も駆けつけていた。荷物検査ないのがありがたい。

台北ドームでは入場者全員にインスタント麺とキャンディ、クリアファイルをプレゼント。さすが、おもてなしの国。
グッズコーナーには大谷翔平やイチローのユニホームまである。WBCのときに台中で販売した売れ残りだとか。

完全に雰囲気が西武ドーム。街は暑くて半袖のほうが過ごしやすいが、球場内が凄まじく冷房をきかせ極寒。羽織るもの持ってくればよかった。風邪をひかないか心配になる。

ダグアウトはベンチと用具入れが木造。温もりと夏祭り感がある。

一塁側も三塁側もドミニカの「ド」もなく台湾一色。野球の音楽感ゼロで夜市にいる雰囲気。未体験の野球観戦が待っている。
バックスクリーンではピッチャーの球速に加えて球の回転数(RPM)も表示。令和のベースボールを感じさせる。

台湾は3回に9番の江坤宇(ジャン・コンユ)がソロホームラン。

伏兵の一撃で先制する。9番でホームランはWBCのトレイ・ターナーを思わせる。同じくショート。

大活躍が先発の黃子鵬(ファン・ズーポン)。ドミニカ相手に6回を投げ1四球のノーヒット・ノーラン。7回はマウンドに上がってピッチング練習をしたが1球も投げずに交代。怪我ではなさそうでよかった。

アジアCSでも日本戦で投げ1イニングを無失点に抑えた林凱威(リン・カイウェイ)が急遽、登板。継投ノーヒットノーランはならなかったが無失点で抑えた。

8回に林立(リン・リー)がダメ押しの犠牲フライ。

ドミニカも追い上げたが陳 冠宇(チェン・グァンユウ)がピンチを切り抜け、ガッツポーズと咆哮を見せた。 試合は台湾が2-1で勝利。


試合後はすき家の牛丼。味噌汁おしんこセット。570円くらい。味は寸分違わず日本と同じ。

爆音スピーカーの応援は強力。侍ジャパンが呑まれずに本来の力を発揮できるか。代表選手より厄介なファンとの戦いを強いられる。

ドームを出ると台北101に「中華隊WIN」が点灯した。
韓国vs.オーストラリア

台北ラウンド最終日。天母棒球場のダブルヘッダーの最初は韓国vs.オーストラリア。昨夜、日本と台湾がスーパーラウンド進出を決めたことで韓国のオープニングラウンド敗退が決まった。両国のモチベーションはいかなるものか。

今朝も小雨が降る天母。ルーフ付きの2階席を取っていたが意味がない。日除けの機能だけで雨対策はしていない球場。雨が増えている近年では対策が必要となる。昨日コンビニで買ったレインコートを着て傘を差しても横殴りの雨にやられる。侍ジャパンの試合ではもっとコンディションが悪くなりそうだ。

天母では特設ステージの応援はなし。

それでも音楽を鳴らし旗をふる。素晴らしい迫力。

球場メシはスプライト&キムチ餃子(1000円)。最終日だからか、ホットドッグもビーフバーガーも韓国スープも売り切れ。ボロネーゼはあったが注文しなかった。期待してなかったが、やさしいスープとキムチのパンチが合わさり、クッパみたいで美味しい。

最終戦はDH出場のトラヴィス・バザーナ。3打数ノーヒット。最終回、あとひとり出れば打席が回った。将来のオーストラリア代表を背負って立つのは間違いない逸材。2年後のWBCで怪物に飛躍した姿を愉しみにしている。

ドミニカ戦で負傷交代したキム・ドヨンは3番DHでスタメン。消化試合だが国の代表として戦う。去年のアジアCSでの骨折してのヘッドスライディングでファンになったが、今後も韓国を背負うスター。先制のタイムリーツーベースを放つ。

初戦の台湾戦で炎上してしまったコ・ヨンピョが先発。この日は3イニングを投げて無失点。本来のピッチングを見せる。開幕投手のスタートがチームの運命を左右してしまう。

オーストラリアの先発アサートンも2回を0点。35歳。これが最後の国際大会か。

オーストラリアは4回までに5つ以上の守備ミスで3失点。雨や風の影響があるとはいえ韓国はファインプレー連発。デーブ・ニルソン監督は守備を最も大事にする監督といわれるが、マッチョマンの体格に野球というスポーツは難しいのか。2年後のWBCまでには改善したい課題。

キム・ドヨンはオーストラリアを突き放すツーラン。ここまで内角打ちが上手いのは坂本勇人以来。3安打の猛打賞4打点の大暴れ。あまりに素晴らしく、あまりに凄まじい21歳。この年齢では世界一の野球選手ではないか。大谷翔平が日本人で世界一の野球選手になったように、韓国人として世界ナンバーワンのプレーヤーになれる逸材。

キム・ソヒョンは8回にセットアッパーとして登場。プレミア12で4試合に投げ防御率0.00。末恐ろしい20歳。将来はNPBを希望しているが、MLBが放っておかないだろう。


この日も雨の中、特設ステージで両国をチアが盛り上げてくれた。麗しの国・台湾。スーパーラウンドを開催する日本も見習いたい。日本の初戦、2戦目の相手は雨のなか、プレミア12の舞台から姿を消し、母国へ帰っていった。前回大会と同じく上位6チームがスーパーラウンドに進出できるルールであれば韓国も残った。もう一度、キム・ドヨンの躍動を、侍ジャパンとの対戦を観たかった。プレミア12は大きな希望とそれ以上の失意を残して歩みを進める。
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